日ごろから、子どもと教科書全国ネット21へのご支援・ご協力ありがとうございます。
今回の採択にあたっては、育鵬社、自由社に加えて、竹田恒泰氏編集の「令和書籍」(令書)の「国史教科書」が「検定合格」し、採択の対象となっています。
この教科書は、縦書き・白黒で500頁もあり、他の教科書とは全く異なる体裁です。内容的にも、①「天皇を軸にした物語」であって歴史の学習教材とは言えない、②「日本の快進撃」「特攻隊員が散華」など、戦前と同じような言葉づかいで戦争を讃美し、肯定している、③コラム「蒸し返された韓国の請求権」で慰安婦問題を無か ったように描き、河野談話を否定しているなど、どこから見ても子どもたちに手渡すわけにはいかない「教科書」です。
教科書ネットは、これらの教科書の批判を強めるとともに、真実と平和を学ぶことのできる、よりよい教科書を子どもたちに手渡すために、子どもと一緒に教科書を使う先生たちや保護者、市民の声をもとにした採択を求める運動を全国に広げるため、奮闘しています。学習会の開催や「中学校新教科書比較検討資料集」の発行、展示会で書く意見例を記載したミニリーフの発行など、旺盛なとりくみを展開しています。
これらのとりくみをいっそう発展させ、教科書問題を切り口にしながら、「戦争する国」づくりと憲法改悪反対、子どもの願いにこたえる、子どものための教育の実現を求める声を大きく広げていくためには、これまで以上の大きな活動が必要です。そして、今回新しい入会申込書を作成しました。会員のみなさまの周りの方に入会のお誘いをしていただきたい大きな声を上げたいと思います。ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
2024年8月19日
子どもと教科書全国ネット21事務局長
糀谷 陽子